3・11東日本大震災、政府が発表しない「本当の死者数」
「紙の爆弾」9月号
3・11東日本大震災、政府が発表しない「本当の死者数」
※日本の暗部を書き続けている異端のマイナー雑誌の一つに「紙の爆弾」という月刊誌
※大手新聞やテレビは決して報道しない。いや、週刊誌や雑誌さえも書かない。
※それでもこの世の中には報じられない無数の現実があり、矛盾がある。
※権力者の絶対悪がある。
※あまりにも悲惨で理不尽だが、弱者ゆえにその声は届かない。誰もその現実を正そうとしない。
その記事は要旨こう書いている。
・・・今回の震災の死者数には重大な欠陥がある。政府が発表する死者数や行方不明者数は間引きされて報道されている。確認され、届出のあった数字だけが死者数ではない。カウントされない死者がたくさんいる。
おまけに、自殺者や孤独死など、二次的死者数は決して震災被害者には含まれない。しかも、これらは今でも現在進行形だ。死の予備軍が急増している・・・
次の言葉は、自殺対策相談センターの職員の証言であるという。
「(自殺者予備軍は)今までは暗い声でボソボソ話すような相談者が典型だったんですが、今は第一声が泣きながらだったり、やけになって叫ぶようなものなど、思い悩んでいるというより、生死の危機が切迫しているという深刻な感じを受けます・・・家族をたくさん失って希望も何もないという方や、震災で家も会社も流されてしまいポケットの700円が全財産だという方、あまりに絶望的な状況にあるため、その場の説得だけで自殺を思いとどまらせるのは困難・・・今の相談者の『死の距離』は、今夜自殺してしまうとか、下手をすれば一時間後、10分後に自殺してもおかしくない緊急性の高い人ばかり・・・」
ある被災者は昨年新築住居を約3200万円で購入、妻と子の家族三人で暮らしていたが、わずか1年で住居はがれきの屑となった。子供が行方不明のまま妻は錯乱状態で会話もままならない。自らも負傷の後遺症で歩行困難だ。当然のことながら住宅ローンはまるまる残る。
その被災者は次のように語る。
「子供を失って、ただでさえ頭がおかしくなりそうですが、金融機関に相談に行ったら、金利を1%下げるとか、返済期間を3年延長できるとか、そんな焼け石に水みたいな説明を受けました。つとめていた会社も工場の崩壊で事実上の倒産、再就職できたとしてもローンを払いながら生活できるような収入が得られるわけもない、何を夢見て生きればいいのか、人生は終わった状態です・・・」
以下、これを紹介した天木直人さんのコメントです。
http://www.amakiblog.com/
震災後5ヶ月近くたち、このような被災者の生活は何一つ解決していない。
政権延命に必死になる首相や、それを降ろそうと政局に明け暮れる政治家たち。
政治の混迷を横目に見ながら責任が及ぶことを恐れて何もしようとしない官僚たち。
業績回復ばかりを語る財界人たち。
高給をもらいながら、頑張れ、絆だ、などと掛け声をかけるだけの、みのもんた、古舘伊知郎をはじめとした司会者や、誰でも出来るコメントを並べるだけの解説者たち。
テレビに溢れる馬鹿騒ぎや馬鹿番組は、この不条理から目をそらすためにのみあるのではないか。
しかし本当にどうにもならないのか。
そうではないだろう。
被災者一人を救う事に予算と権力のすべてを使い尽くす。
その覚悟が政治にあれば状況はまったく違ったものになっているはずだ。
菅民主党政権の最大の責任は、自らのことばかりを語り、本気で国民を救って見せるという意識と覚悟が完全に欠如していることである。
3・11東日本大震災、政府が発表しない「本当の死者数」
※日本の暗部を書き続けている異端のマイナー雑誌の一つに「紙の爆弾」という月刊誌
※大手新聞やテレビは決して報道しない。いや、週刊誌や雑誌さえも書かない。
※それでもこの世の中には報じられない無数の現実があり、矛盾がある。
※権力者の絶対悪がある。
※あまりにも悲惨で理不尽だが、弱者ゆえにその声は届かない。誰もその現実を正そうとしない。
その記事は要旨こう書いている。
・・・今回の震災の死者数には重大な欠陥がある。政府が発表する死者数や行方不明者数は間引きされて報道されている。確認され、届出のあった数字だけが死者数ではない。カウントされない死者がたくさんいる。
おまけに、自殺者や孤独死など、二次的死者数は決して震災被害者には含まれない。しかも、これらは今でも現在進行形だ。死の予備軍が急増している・・・
次の言葉は、自殺対策相談センターの職員の証言であるという。
「(自殺者予備軍は)今までは暗い声でボソボソ話すような相談者が典型だったんですが、今は第一声が泣きながらだったり、やけになって叫ぶようなものなど、思い悩んでいるというより、生死の危機が切迫しているという深刻な感じを受けます・・・家族をたくさん失って希望も何もないという方や、震災で家も会社も流されてしまいポケットの700円が全財産だという方、あまりに絶望的な状況にあるため、その場の説得だけで自殺を思いとどまらせるのは困難・・・今の相談者の『死の距離』は、今夜自殺してしまうとか、下手をすれば一時間後、10分後に自殺してもおかしくない緊急性の高い人ばかり・・・」
ある被災者は昨年新築住居を約3200万円で購入、妻と子の家族三人で暮らしていたが、わずか1年で住居はがれきの屑となった。子供が行方不明のまま妻は錯乱状態で会話もままならない。自らも負傷の後遺症で歩行困難だ。当然のことながら住宅ローンはまるまる残る。
その被災者は次のように語る。
「子供を失って、ただでさえ頭がおかしくなりそうですが、金融機関に相談に行ったら、金利を1%下げるとか、返済期間を3年延長できるとか、そんな焼け石に水みたいな説明を受けました。つとめていた会社も工場の崩壊で事実上の倒産、再就職できたとしてもローンを払いながら生活できるような収入が得られるわけもない、何を夢見て生きればいいのか、人生は終わった状態です・・・」
以下、これを紹介した天木直人さんのコメントです。
http://www.amakiblog.com/
震災後5ヶ月近くたち、このような被災者の生活は何一つ解決していない。
政権延命に必死になる首相や、それを降ろそうと政局に明け暮れる政治家たち。
政治の混迷を横目に見ながら責任が及ぶことを恐れて何もしようとしない官僚たち。
業績回復ばかりを語る財界人たち。
高給をもらいながら、頑張れ、絆だ、などと掛け声をかけるだけの、みのもんた、古舘伊知郎をはじめとした司会者や、誰でも出来るコメントを並べるだけの解説者たち。
テレビに溢れる馬鹿騒ぎや馬鹿番組は、この不条理から目をそらすためにのみあるのではないか。
しかし本当にどうにもならないのか。
そうではないだろう。
被災者一人を救う事に予算と権力のすべてを使い尽くす。
その覚悟が政治にあれば状況はまったく違ったものになっているはずだ。
菅民主党政権の最大の責任は、自らのことばかりを語り、本気で国民を救って見せるという意識と覚悟が完全に欠如していることである。