【内部被ばく】 岩手県で子ども130人の尿検査結果「問題無し」

今日、もらったメールです。

ご自分で費用を出して、子どもの尿検査をしたお母さんです。
給食をとっている子どもが、未就学児より3倍のベクレルだったということで岩手県に問題認識をしてもらいました。

それを受けた岩手県は、130人の子どもの尿検査をを広範囲にサンプル調査しました。
「その結果を、2月末までに出す」と言っていましたが、NHKのテレビニュースで「問題無し」と流れたと、、、

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先ほどのNHKのTVのニュースで、岩手県の、130人の子供たちの尿検査の結果報告が報じられてました。

2月4日の河内山さんの講演会で、学習したとおり、予想通 り「モンダル3」の判定で、たいしたことない、どうってことないということになっていました。
大変な、各家庭の労力により行われた検査だったと思うのですが、これではせっかくの検査の意味がないと思うので、きちんと検証 できるよう数値の公開をしてほしいと思うのです。いい方法を教えていただきたいと思います。皆さんの周りで、この問題にどう対処していけばよいとお考えでしょうか?

ご指導よろしくお願いいたします。

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「モンダル3」の判定では、問題無しという評価になるのは見えていました。
「問題なしという結論を出すための検査」「住民に安心してもらうための検査」と、県が公言していた通りになりました。

私たちは、子供の尿検査結果を問題視したいのです。

問題視とは、だから、給食については、取り込まないための食材選び、検査結果の反映、取り込んだものの排泄を促す食べ方、など、出来ることを実践していき、今後も健康被害につながらない暮らしを選んだり、継続的な検査や、健康管理を続けて行きたいのです。

問題視とは、130人から出たということを統計処理して「有意性」を見つけ出したい。
例えば「地域性」は無いのか。例えば「食材の選び方で差はないのか」
例えば「給食・牛乳の採り方」で差はないのか。例えば「その他」。。。

問題視とは、何らかの「有意性」が少しでも見られるなら、その裏付けをとるために、計画的にサンプルを増やして、さらなる検査をするべきだということです。

問題視とは、130人で終わらせるための検査に、何の科学があるのでしょうか。
という問題提起をすることです。これは普通のことだと思うのです。

また、問題視とは、岩手県の評価が、全国の標準なのでしょうか?世界の標準なのでしょうか?
あるいは、標準だとしても、もっと厳しい見方をしている科学者や機関があるとしたら、それに照らし合わせるとどうなのでしょうか?もっとも厳しい評価に照らし合わせても問題ないというなら納得しましょう。もっとも甘い(あるいは甘い方の)評価で問題ないというなら、納得できませんという問題提起です。


私たちのいる位置をグラフの上に書き出してみましょう。

・縦の線を紙の中央に引いて矢印を上に「力」と書きましょう。
・下から1/5くらいの位置に横線を引いて、左に「問題視しない」、右に「問題視する」と書きましょう。
・「私たち」は、横に引いた線上で、右のエリアの中間ぐらいに置いておきましょう。
・横の線より、下の人たちで、私たちより「力」が弱い人たちはとりあえず無視しましょう。
・初めに左の「問題視しない」人の内、一番力を持っていると思う人を左の上の方に書きましょう。
それは、私たちが、一番変えたい人、一番私たちのいる側へ連れてきたい人です。
それは「岩手県知事」でしょうか。

・次に、その人に影響を与える人を想像してみましょう。そしてその人は、どの辺の位置にいるか想像しながら、グラフの上に書いて見ましょう。「知事の奥さん」「知事のお子さん」「知事の親」「知事の恩師」「知事の後援会長」「知事の地元でお世話になった人」「知事の友達」「総理大臣」「小沢一郎」「好きな作家」「好きなミュージシャン」「好きな女優」「新聞」「テレビ」「インターネット」「県民」「市民」「NGO」「NPO」・・・

・その中で、出来ることから始めましょう(知事に影響を与えそうな人で、もっとも私たちがアプローチできる人にアプローチするとか)

・例えば、岩手県から「アイドルユニット」を売り出すための、オーディションを大々的に立ち上げてみんなで歌を作って、その題名は、例えば「50ベクレルの歌」。目標は、紅白出場。極端ですが、楽しく・継続性があることも大切で、そういった「キャンペーン」のやり方があります。


他に私は、飯田哲也(ISEP所長)さんの「二項対立」を意識して行動しているところを見習うという方法もあると思います。

今回の「モンダル3で問題なし」についても、岩手県が勝つか(Win-Lose)、私たちが勝つか(Lose-Win)という「二項対立」になってしまいがちですが、その結果、どちらかが妥協する(譲る、犠牲にする、諦める)というのも、私たちだけでなく、実は岩手県にとってもマイナスなのです(Lose-Lose)。

そんな話ではなく、どちらにも良い結果・両方勝ち(Win-Win)を見出すことです。
問題の無い食材を、安く手に入れられて、みんなが健康で暮らせて、医療費も下がり、子どもたちは元気で学校に行き、県民が県知事にはいつも感謝している状態。

二者択一では永遠に解決しない問題を、どちらも包括する「第3の案(The 3rd ALTERNATIVE)」を選択することです。私は、そこに持っていくためには、話を聞くこと、話を聞いてもらうことという関係を壊してはダメだと思うのです。
このことは、もう少し考えてみたいと思います。

私は、このことは、岩手県だけの問題ではないので、全国に、問題提起していきたいと思います。

二項対立にならない方法で、第3の案を見つけられる方法で!

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